亀の池は大騒ぎ

毎日あまりにも暑く、夫婦して家でゴロゴロの毎日です。

「これではあまりにも情けない」と急に思い立ち、「とにかく、どこか涼しい場所へ行ってのんびりしよう」という事になりました。

とはいえ、娘達はすっかり大きくなり、サークル活動やら、友達と遊びに行くことやらでこちらにお付き合いをしてくれなくなってしまいました。

で、「妻と二人でプールや海へ行く」ほどの体力も残っておらず、毎年のごとく「やはり夏は水族館」という事で、水族館に出かけて少し涼しい気分になって、海にはいった気分になって、「夏を満喫した!」と少しでも考えようという情けないお出かけとなってしまいました。

とはいえ、水族館マニアの妻は「夏休ごとにどこかの水族館へいこう」という企画を続けてきたので、日帰りで行ける水族館がもう周りに無くなってしまいました。
という事で最後の手段と手地元神戸で一番有名な「須磨水族園」へぶらりと出かけることとなりました。

ただ、須磨水族園は今、ペンギン舎やアザラシ舎、そして、外来種の「ミシシツピーアカミミガメ(ミドリガメ)を神戸のあちこちの池で捕まえてきて、飼育・研究しており「カメの池」などという施設もできており、何かと新しい企画を考えて努力しています。その「カメの池」ですが、これがなかなか面白いものでした。大きな池にびっくりするくらいミドリガメがいて、みんなちょうど甲羅干しの最中でした。

ところが、まだ水の中にいるカメが何とか流木の上に上がった甲羅干しをしようと努力しているのです。
ところが、木が固定されていないものだからくるくる回ってしまって、いくら頑張ってもなかなか上に上がることができません。

それだけならいいのですが、同じ木になんとかよじ登って「はぁー、これで一息つける」と思っていた数匹が、何とか木の上に上がろうと努力して(?)木をくるくると回している別の亀の為に「みんなひっくり返ってまた水の中」に落ちてしまうという事を、繰り返していました。
そんな姿を見ているだけでもなかなか面白く「がんばれ、もうちょっとで上がれるぞ」と思わずカメに声をかけたくなるような気分になりました。
珍しい生き物でなくてもよく見ているとなかなか面白いことをやっているものだと思い、これもまたいいものだなぁ、十分楽しめるよねと思いながら夕焼けを見ながら帰ってきた一日でした。